【ELD】新カードお試し会

もうすぐエルドレインの王権が発売されるので,身内で集まって新カードの使い心地を確かめてきました.

以下,お試し会の使用デッキと感想

 

※ デッキビュワーはMTG Decklist Viewerを使わせていただいております.

※ 環境とかわからないのでサイドボードはありません.

スゥルタイミッドレンジ

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[GRN - ELD] スゥルタイミッドレンジ

まずはスゥルタイミッドレンジ.

前環境から引き続きハイドロイド混成体,ヴラスカ,ニッサが参戦.

ELDからは令和の極楽鳥こと金のガチョウ,王冠泥棒、オーコなどの食物シナジーを導入.オーコ + 戦慄衆の侵略 のパッケージも入れてみた.

食物トークンがたくさん出るとのことで,M20の森林の勇者も採用.

他には,令和の思考囲いこと死霊の金切り声も使ってみる.

除去は暗殺者の戦利品と残忍な騎士.どちらもデメリット効果が痛いが,PWも触れる優秀な除去だ.

新カードの感想

 

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《金のガチョウ/Gilded Goose》

ノワールのエルフに代わる,新たな1マナマナクリとして採用.

ラノエルと違ってマナを安定供給できない.1ターン目これ → 2ターン目3マナにはつながるが,それ以降のマナの供給は思っていたよりもかなり厳しかった.オーコが横にいれば食物が安定供給できるので,できれば2ターン目にオーコを出したい.

マナの供給元としては,全色出ることを差し引いてもラノエルよりも低い評価.

 

一方,クリーチャーとしては非常に優秀だった.0/2 というスタッツに飛行持ちなので,幽体の船乗りや空騎士の先兵といったクリーチャーを止められる.アリーナのスタンダード2020で大流行中の赤単のパワー1軍団にも有効だ.

タップ能力は暇なときに起動できる.最悪4マナ3点ゲインとなり,マナフラしても最低限の仕事はできるのがよかった.

 

総合的な評価としては,ラノエルと同じくらい.

強すぎず,弱すぎずの非常に良い調整だと思う.

 

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《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》

新たな青緑のPW.給食係.

とにかく堅い.ガチョウから2ターン目に出して+2から入ると忠誠度6で,並大抵の攻撃では落ちなくなる.

また,あらかじめ素材を用意しておく必要があるが,プラス能力で 3/3 の壁を立てれる.この時点で 3/3 + 忠誠度5と,3マナのくせに5マナのニッサと同じくらい堅い.

+1 能力は除去にもなるのが非常に強力で,敵の飛行を失わせる他,永遠神のデッキに戻る能力なども対処できる.

これだけ堅いので -5 能力も割と積極的に使える.対象はパワー3以下と広く,ケシスやヤロクといった面倒なシステムクリーチャーを奪うことができる.実戦では詰めの局面で壁をどかす以外の使い方をしなかったが,強力な能力だと思う.

戦場に出てすぐにゲームに大きな影響を与えるカードではないため,アグロの相手がオーコ無視してプレイヤーをめちゃくちゃに殴ってくると,何もできずに死ぬ可能性がある.ここら辺はタミヨウと似ている(一応盤面には触れるが).

 

弱点はゴルガリの女王、ヴラスカ.序盤のオーコ着地 +2 の返しに出されて -3 でオーコを割られると,もれなく破産する.

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《戦慄衆の侵略/Dreadhorde Invasion》

オーコ公開時にTwitterでも話題になったあのパッケージ.

単体だとそこまで強くない上にライフルーズがきつい.

だが,オーコが横にいればオーコをプラスしながら毎ターン 4/4 を生成できる.さすがに化け物.この場合オーコは給食係をサボることになるので,空腹のガチョウがマナをくれなくなるかもしれない.

さすがにオーコがいなくても使えるようにサクリファイスギミック入れたほうがよかった.夜の騎兵と相性がいいが,色拘束が終わってるのと釣るやつがいない.

 

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《死霊の金切り声/Specter's Shriek》

令和の思考囲い.ライフルーズがない代わりに,黒以外のカードを追放すると自分も1枚追放しなければならない.

さすがに黒いカードを抜けば最強だが,そうでない場合は 2:1 交換.とはいえ,自分はそのときで最もいらないカードを破棄するだけなので,実際は数字のようにはならないと思う.

相手にタミヨウがいてもハンデスできる点も見逃せない.

 

スゥルタイはカード1枚1枚のパワーが高く,少々 2:1 交換しても大丈夫だろうということで採用.

対面に黒が多かったため参考になるかは怪しいが,オーコの前に使うことで,苦手なヴラスカを抜いておくことができるのが優秀だった.

デメリットもそこまで気にならなかった.ダブったPWを破棄するだけでなく,コントロール相手には腐った除去を追放すればよいので,強迫と違ってメインから採用できる点が活きそうだ.

 

最悪,激弱ギタクシア派の調査としても使える(使えない).

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《意地悪な狼/Wicked Wolf》

cipで相手クリーチャーと格闘.ご飯を食べると一回り強くなって破壊不能に.ただしお腹一杯になって寝る.

前環境のスゥルタイカラーには4マナに貪欲なチュパカブラ,人質取りといった除去内蔵クリーチャーがいたが,その枠として採用してみた.

格闘除去なので相手の除去には弱いが,食物を出しておけば除去耐性を得られる点が強い.相手が格闘をかわすために除去を2枚使ってくれたこともあった.

コントロール相手でも除去耐性持ちのクリーチャーとして戦えるのがポイント.

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《森林の勇者/Woodland Champion》

実はクリーチャートークンでなくても +1/+1 カウンターが乗るので,発売時から目をつけていたカード.

しかしこのデッキ,言うほど食物トークンが出ない.せいぜい 4/4 止まりで,あまり活躍はしなかった.

動きが噛み合うか,もっと食物を生産できるデッキなら輝けるかもしれない.

 

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《残忍な騎士/Murderous Rider》

英雄の破滅にクリーチャーがくっついた.出来事の迅速な終わりはPWにも触れるため,灯争大戦で収録された強力なPWたちを倒せて優秀である.おまけに 3/2/3 絆魂がついてくるのもgood.

しかし,ヴラスカの侮辱から1マナ軽くなったとはいえ2点ルーズが痛く,アグロ相手には撃ちづらかった.とはいえ,3/2/3 絆魂として出してしまうと相当弱いクリーチャーになってしまう(もしかしたらアグロ相手にはいいかも?).暗殺者の戦利品を有するゴルガリ系には不要か?という感想.

青緑フードドレッジ

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[GRN - ELD] 青緑フードドレッジ

次はフードドレッジ.

新カードの貪るトロールの王に注目したデッキ.

トロールの王を墓地に落とし,食物3つから高速で召喚する.

次環境の墓地肥やし最強は青で,今回は新カードのマーフォークの秘守りと湖に潜む者、エムリーの他,タミヨウと茨の騎兵を採用した.

食物生産用に給食係のオーコと,魔女のかまどを採用した.

また,サブプランとして,ジェイスによる特殊勝利もある.

土地はギャレンブリグ城を採用.4マナタップ起動で6マナ生成でき,トロールの王を手札から召喚するのに貢献する.

新カードの感想

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《貪るトロールの王/Feasting Troll King》

令和のホガーク.シンボルは濃いが,6/7/6 警戒 トランプルと,かなりよいスタッツ.手札からキャストするとcipで食物3つ.食物3つ食べて墓地から復活する.

各種墓地肥やしと食物生成から3,4ターン目に着地すると,一瞬でゲームを決めてくれる.警戒があるので,遠慮なく殴りに行けるのがポイント.

素出ししても悪くないのが個人的な評価ポイントで,6マナでキャストした後,自身が生成した食物をサクって墓地からもう1体出てくるということもあった.

食物を3つ用意するのはそれほど難しくなく,墓地にいればまあまあ出てくるといった感じだった.

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《魔女のかまど/Witch's Oven》

食物生成役.タップとクリーチャーサクって食物トークンを生成する.サクったクリーチャーがタフネス4以上なら2個生成する.

貪るトロールの王を墓地から出すには3つの食物が必要なので,戦場に出て仕事が終わった墓地肥やしクリーチャーをサクッて食物に換える.ブロック後,除去の的になった後だと無駄がない.地味にトロールの王に飛んできた追放除去もかわせる.

タスネス4以上をサクると2個出るため,除去されそうになったトロールの王をサクッてそのまま墓地から復活,ということも多々あった.

思ったよりも優秀だった1枚.

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《湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch》

墓地肥やし役.モダンの置物系デッキのおもちゃだと思っていたが,食物でもコスト軽減できることが判明し採用.

墓地を肥やすのはもちろんだが,前述の魔女のかまどを引きたいデッキなので,墓地に落ちたかまどを拾ってこれるエムリーはさすがに相性が良すぎた.

食物も並ぶのでだいたい1マナで出る.

かまど以外の拾う先として黄金の卵も入れてみたが,もっとアーティファクトシナジーを意識して構築してもいいかもしれない.

 

なんならモダンでも活躍しそうなので今のうちに買いが板.

 

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《マーフォークの秘守り/Merfolk Secretkeeper》

 墓地肥やし役.RNAに似たような迷える思考の壁がいるが,こっちは墓地肥やしが1マナで撃てる.その代わり,クリーチャーまで出すには青青が必要になる.

タフネスが4あるのがえらく,かまどに入れると食物を2つ生成してくれる.

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《巨大な好機/Giant Opportunity》

食物2つサクると 7/7,サクならければ食物が3つ出る.

これ1枚で墓地からトロールの王が蘇る.7/7 を出すほうも悪くなく,序盤であれば圧力は大きい.

しかし,食物もない,トロールもないとなると,さすがに微妙.枚数を増やして積むカードではないかも.

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ギャレンブリグ城/Castle Garenbrig》

森をコントロールしていればアンタップイン.4マナ + タップでクリーチャー専用の6マナ.差し引き +1 マナ.

アンタップイン条件の森はショックランドでもいいため,アンタップインは安定する.

このデッキではトロールの王を出すのが1ターン早くなるため採用したが,他に相性がいいのはハイドロイド混成体くらいか.でも青マナ出てないわ.

単純に1ターン早くトロールの王が着地するのでめちゃくちゃ強かった.

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《お菓子の小屋/Gingerbread Cabin》

森を他に3枚コントロールしていればアンタップイン.すると食物1つ生成.

1つ目のデッキのスゥルタイミッドレンジでも採用していたが,全くアンタップインしないので抜いた.3色だとアンタップインは厳しい.2色でギリギリ.

序盤は緑単でもタップインなので,円滑な動きを求めるなら採用しづらい.

アンタップインすると食物がもらえるので,このデッキではうれしい.4枚入れても無駄ではなかったと思う.

 

 

メガ未開地こと寓話の小道,青の城は使えなかったのでわかりません.

あとジェイス圏内までデッキ削れませんでした.

その他,新環境の所感

3色デッキの土地基盤について

ローテーションでM10ランドが落ちるので,多色土地はショックランド + 神殿 (+ ゲインランド + 寓話の小道)となる.神殿,ゲインランドはタップインのため,アンタップインする土地はショックランドと基本土地しかない.

円滑な動きのためにアンタップインしたいが,必然的にショックインが増えるのでライフがきつくなる(残忍な騎士が使いづらい理由でもある).

 

その他,神殿は対抗色にしか存在しないため,対抗3色でないと,神殿を2種類使うことができない.

対抗3色の場合でも,採用できる神殿が共有する色を確認しておくのがよい.

例えば,スゥルタイならば青緑と黒緑なので,緑が出やすい色の組み合わせとなる.

出来事について

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出来事が強い + クリーチャーはおまけ みたいなやつはあんまり強くない印象.

画像のように,出来事もクリーチャーも強いやつが結構やると思う.

 

モダンの話になるが,出来事持ちはスタック場以外ではクリーチャー面を参照するため,豆の木の巨人はコジレックの審問で抜かれない3マナ以下のランパンとしても運用できる.